パーソナリティ:加藤諦三 070312放送
アドバイザー:大原敬子(幼児教育研究家9
相談者:主婦44歳 主人56歳 長女15歳 長男14歳 次女11歳
相談内容:長女が中一の時から虐めに合っている。中二の時登校拒否になった。中二の夏休みから一生懸命学校に行っているが、今中三でいろんな面で不安もあるし、パニックになっている。我侭言ったり、あれか買ってこれ買ってとか言ってくる。小学生の時は一生懸命勉強していた。言うこともよくきいていた。私や主人の財布からお金が無くなっていた。そのことは怒りましたけど、この子に何と教えたらいいのか?
加藤氏:中学生になるまでは都合のいい子だったんですよね?
相談者:そうですね。
加藤氏:中三になって我侭言って、お金を取ったりしてるわけですよね。何でだと思う?
相談者:分かりません・
加藤氏:小学校の時ものすごく不安だったて感じませんでした?
相談者:感じてました。
加藤氏:不安でたまらなくって親の顔色を伺って、良い子になっているだけだと感じた?
相談者:はい
加藤氏:随分我慢してますよね。
相談者:とっても我慢してました。
加藤氏:とっても我慢してたこと分かってる?
相談者:はい 分かってます
加藤氏:そうすると、今の長女の事って分かってこないかな?この行動。小さい頃いじめられていたようなもんですよ「虐めは家庭に始まる」と言う言葉がある。いじめられやすい子になっているから学校に行っていじめられる。社会に出た時虐められる。この子の気持ちの推移って分からない?
相談者:どうしたら良いですか?
AD:虐めの概念は、子どもがお母さんに「いじめられているよ」と言う場合は、どんな人でも虐めに合う。自然に乗り越えられる。問題は、虐められている事を親に教えない子どもは、大きな問題を残している。
家の子が虐めにあっているかどうかは、顔がだんだん無表情になる。それから、夏休みとか毎週月曜日になると食欲がものすごく無くなる。次は、乾いた明るさ。頑張り屋さん。こういうタイプのお子さんが先生にもお母さんにも言えなくって事実いじめられている子が多い。家族がどれだけキャッチしてるかと言うと、「何か変だな?」ということはある。そう思いながら何も言わないので、「良いだろう、何かあったら言うだろう」これがひとつの目安です。この場合はとことん追い詰められている状態。うちの子は、っていう時の目安です。
お母さんは随分明るい、返事が良い、大雑把。このお嬢さんが本当に虐めに合っているかどうか?疑問です。
まず、子育ては、どんな事があっても一貫性を持つ母親は子どもがどんなに不良?でも二十歳になったら立ち上がる。事実そうなんです。子どもがお金を盗んだ時なんて言いました。
相談者:お父さん兄弟の前で「この中でお金をとった人がいますけど、名前は言いませんけど、私は悲しいから二度とやらないで下さい。」といいました。
AD:みんなの前で言ったということは一番きつい!子どもはお母さんにとっては同じお腹から生まれた子なのです。でも子どもは違うんです。常に弱肉強食、誰が一番お母さんの愛を取るか?お父さんの愛を取るかなんです。本人だけを角の所に呼んで、お姉ちゃんの肩を抱きながら目を見て言う。そうしたら「見破られた」
と思う。「この中で誰がお金を盗んだのかな」これは地獄です。子どもたちは「あっ、お母さんは知っている。お母さんの目はお姉ちゃんだと言っている」と思う。そうするとお姉ちゃんにとっては全員が他人なんです。お母さんは私に意地悪と仕打ちをしたと思う。これは絶対許せない事なんです。
人間は、悪いことをした時にそれを親が影で教えてくれた時に、良いことと悪いことを体で知るんです。そして良い悪いの区別がつく。お金を盗むということはものすごく寂しい時なんです。全部振り返って見ますと、長女は涙しているお母さんを見て、この子は本気で学校で虐められているとは思えない。今日からやって欲しいことは、お姉ちゃんを呼びますよね、お母さんねお姉ちゃんの気持ちをあなた全部伝えますよね、とにかく抱きしめて欲しい。もし学校で虐められたら、「お母さん命を張ってあなたを守るから、どんな事でも喋ってね」て
相談者:そう言ってます。
AD:でも、本人はそう思ってません。何故か?兄弟の前で言われたから。子どもは兄弟もある時は他人なんです。今日からすることは、子育てには一貫性が大事。あなたは天真爛漫でおおらかで大雑把であるならば、その部分を生かして、「この間はごめんね」と謝って欲しい。「本当にごめん」って。娘の握り拳を持ってお母さんの頭を叩くんです。「ごめんね。ごめんね。許してね」って。お嬢さんね「お母さんもういいよ」って言うはずなんです。二つ目は家の中での犯罪は感性を豊かにする。それから親が何を教えるかによって、私にとって一番大事な人が家族だと知る一番のチャンスなんです。家の中で何かあった時には、これは家族の絆を築き上げる時だと思って下さい。きっと直ると思います。
加藤氏:失敗じゃない。自信を持って「自分の人生は成功だった。これ以外に自分の生きる道は無かった。誰にも文句を言われる筋合いは無い」と これだけはしっかりと頭の中へ置いといて下さい。
相談者:ありがとうございました。
子どもは、最初不安?(ファン?)で言う事をききます。次に親の脅しで言う事をきくようになります。