パーソナリティ:市川伸一氏 070214放送
アドバオザー:高橋竜太郎氏
相談者:主婦30歳 主人31歳 6歳4歳0歳(6ヶ月)の息子3人
相談内容:夫の暴力に関する対応の仕方
結婚して9年目 恋愛し結婚する。飲み屋で声をかけられて、素敵だなと思い付き合い始めて、「この人より自分に合う人はいないかな」 と思い。ありのままの自分を出せる人でした。本音を言い合える中。主人の仕事は建設関係。私は看護師ですが育児休暇中です。
暴力の原因は、主人の仕事のイライラと 私が思いやりの無い態度をとっている ということです。
子どもが食べ物をこぼしたり騒がしかったりすると、子どもをその時の気分次第で何発か叩いたり蹴りやすい所だったら蹴ったりする。この間は0才の子も叩かれた。
私が止めようとすると「うるさい 口出しするな!」と私も相当叩かれた。
そうゆう時の私の目付きとかが気に入らないみたいで、かえって長引いてしまうので、子どもが叩かれていても見ていて、後 ホローする。具体的な暴力の原因は無い。主人の虫の居所が悪いと八つ当たりをする。夫婦関係が悪い時(私が鬱状態の時)頻繁に怒る。
病気と診断されるほどでは無いけれど、波があって外に出たくない、何もする気がしない時がある。
家のことを何もしてなかったりすると、彼には鬱というものが理解できないので、「どうしてやるべき事をやらないんだ!やればできるはずだ!」と言われます。
主人の暴力は、子どもは叩いて育てるのが教育だと思っている。子どもは殴らないと分からない殴るから自分の言うことを聞く。と思ってる所がある。私が暴力はいけないと言い続けることで、場合によっては子どもに謝る。遊んでくれる時はすごく優しい、子どものことは大好きと言う。両方の気持ちがある。
アドバイザー:精神科医 橋龍太郎先生
AD:暴力という問題は、最近すごく浮かび上がってきて、暴力というだけで極悪非道のように非難する風潮が一般的になっている。暴力の只中にいると、すごく悲劇的な状態のように受け取ってしまうということがある。
数十年前は、父親の暴力というのは、日常茶飯でした。そういうことが、今でもやっぱり職人のお家とか、ガッテン系の人のお家では今でもやっぱり見られるといえば見られる。
奥さんの実家が、そういうお家の出だと 少々暴力があっても、子ども達も奥さんもご主人もあまり問題にしないまま世代ごとに同じように、少々程度は和らいでも何かあったら子どもは引っぱたくというのが伝わって行く。奥さんの実家はサラリーマンの家庭でしたら暴力なんて無かった訳ですね。お母さんが全体を仕切っている感じで、お父さんは優しくってという感じでしょ。そういうお家の娘さんとガッテン系のお家のご主人とのカルチャーギャップみたいな所が、すごく大きい訳。さすがにいわゆる虐待というような、何かあるとボコボコ子どもを血だらけにして死なせるような様子ではなさそうですね?
相談者:そうですね、手加減はしてます。
AD:少々虫の居所が悪い時蹴飛ばすとか、そんな本当は大人げないと思うけど、その程度のことで 後で謝る時は謝る。可愛がる時は思い切り可愛がることができているから
それなりに、めりはりは効いている。
相談者:やり方の程度がひどいんじゃないかと思う。
A:ひどいんだけど、めりはりはそれなりに効いているので、これ位だと子ども達がこれ位の年齢だとそんなに大きな傷は残らないと思う。
相談者:将来的に彼らも暴力を振るう人間になるんじゃないかと心配。
AD:このままで良いとは言わないが、小学校に行くようになってもボコボコ叩かれるという風になると、これは傷として残るわけ、大体 人間幼稚園位の記憶はあいまいで小学校に入ると記憶はみんな鮮明なの。
これからは、父親が自分の虫の居所が悪いからといって子ども達に暴力を振るったというようなことだと、子ども達は父親を尊敬しなくなると、ラジオで言われたとちゃんと言ってあげて。
相談者:最近、私は暴力に歯向かう気持ちがある。
AD:そうゆうのを抵抗暴力という。一番ダメな対応は、歯向かうこともできずにひたすらやられっぱなし。
肉体的にも精神的にもボコボコになる状態が、心理的には傷が大きい。
あなたのように対抗できているうちは、そんなにダメージは多くはない。
結果的には、両方でイライラして暴力が増強するから、暴力についてもう少し冷静に話し合って まず、子どもの為にという名目で双方が興奮し合う状態の回数を減らしていく。
子どもにとって一番精神的な打撃が大きいのは自分が叩かれることより、両親が殴りあっている姿とか、両親が声を高くして怒鳴り合っている姿。
鬱に関しては、抗鬱剤を呑むほどではないけど、簡単な安定剤を用意しておいて上手く体が動かせる程度にはお薬の力に頼るのも大事なこと。母親が父親に殴られていることは異様な光景で子ども達には最大のショック!「それは絶対に避けようね」と言っとかないと。大事なこと。ご主人の機嫌が良い時にお話してみて下さい。
相談者:ありがとうございました。