パーソナリティ：市川伸一　　０７０２２８放送
アドバイザー：髙橋竜太郎（精神科医）

相談者：主婦５８歳　主人　次女　長男　長女は独立

主人の姉（６７歳）が３０年位前から精神科に通っている。「分裂症」か？一人暮らしを初めて２年半位。今年の正月は、長男の所にいる母を預かって欲しいということで姉の所に来た。イライラした声で姉が電話をしてきた。「お母さんを救急車で病院に連れて行った。」と言われたが病院に行った様子はない。それからよく用事もないのに電話が掛かってくるようになった。１日に４～５回位掛けて来る。喧嘩越しになるのでお姉さんからの電話には出ない様にしている。お姉さんのケアマネージャーさんは「幻覚をみているのかな？」と言われた。

私も今までは１ヶ月に２回くらいは行ったりしていたが、行くのが怖くなった。

これから、どのように接すれば良いか。本心はできるだけ少なく付き合いたい。

正月に主人が姉の所に行くと、お母さんを叩いたりしていた。

AD：お姉さんの病名は、「統合失調症」という可能性が高い。ただ３０年も精神科に通院されている訳ですから、病気は安定してるんですが、年末のバタバタした時期や、正月には、今まで一緒にいなかったおかあさんと一緒にいたり、いろんな要素が」組合わさって一次的に精神的に不安定になることはよくある。そんな状態も主治医も外来で気づくから、お薬で調整すれば落ち着く。今聞いている位の症状ならね。

精神の病で一人で暮らすということはハンディがある。そういう意味では、時々は呼んであげたり、普通の親戚がする程度の家族間の交流することは問題ない。それはしてあげた方が良いと思います。ただ、本人は喜びすぎると少し不安定になるかもしれないが、薬さえちゃんと飲めれば続くものではない。あなたが心配するようなことがこの先ズッと続く様なことはないですよ。それから、お姉さんが歳を採って来るその症状も少しずづつ勢いを失くして来る。いつのまにか普通の人と同じようになって来たり、惚け症状とすり変わって症状が弱くなって、付き合いやすくなると思います。

重要なのは、必ず規則的に飲んでもらうこと。日常のリズムをあまり壊さないようにする事。哀しい事でもうれしい事でも崩れてしまう。今までと違うことが起きると崩れる事がよくある。母親と一緒に住むという事は、本人（お姉さん）と母親と一緒に話合って。薬を飲んで安定していれば普通の兄弟と同じです。

相談者：避けていなければならい。危険だと思っていたけれど、普通に付き合って行けばいいんですね。ありがとうございました。