パーソナリティ:加藤諦造 070221放送
アドバイザー:大原敬子氏
相談者:主婦54歳 主人51歳 長女32歳(既婚)次女31歳(未婚)
相談内容:私が1歳10ヶ月の時生みの母が亡くなって、小学校1年生の時に今の母が来まして、小学4年生位まで、今で言う「虐待」を受けた。その時のことを、54歳になった今でも思い出す。この気持ちをどう持って行ったら良いのか?
「セッカン」を受けた。 毎日叩かれた。私は記憶に無いのですが、二歳上の姉が、母が私をあまり叩くので包丁を持って母を追っかけ回したことがあるそうです。
加藤氏:ほぼ毎日3年間はすごいですね。食べ物とかは?
相談者:食べ物は普通でした。父が単身赴任でしたので、1ヶ月に1回位しか帰ってこなかった。私も結婚して子どもができ、この年齢になりますと母の気持ちも分かります、ある程度は理解は出来るんです。
つい1ヶ月位前にも、上の娘が孫を叩いたのを見て私は泣けてきた。娘に私がいる所では叩かないでと言った。
私は自分の娘を1回も叩いたことは無い。私がされたことを自分の子には絶対すまいと思って。
加藤氏:今となって見れば、母の気持ちが分かると言いましたよね。ちょっと自分でりっぱ過ぎると思わない?
相談者:そうですか?
加藤氏:だってあなた、すごく悔しかったでしょう。最後の方は悔しいと、いうより怯えてたでしょう?
相談者:はい そうです。毎日何か言うと叩かれるんじゃないかと・・・・。
加藤氏:怯えて生きてきて小学校4年生を過ぎても、人の顔色を見て怯えてきた。ご主人との関係は?
相談者:主人とは再婚ですが、別になんとも無いです。
加藤氏:日常生活に辛い事は・・
相談者:今は、その母が入院しているです。それで早く死んでくれとか、長生きしてくれとも思わない。
加藤氏:正直に言ったほうが良いですよ。
相談者:そうですか、死んでくれるなら別に死んでもいい。好きになれない。父は虐待を受けていた時居なかった、不満とか憎しみとかあり帰って来た時かばってくれなかった、母ほどではないが父も好きじゃない。
加藤氏:あなたの心の中で、あなたを守ってくれるお父さんとか、優しくしてくれるお母さんとか・・・。お父さんとお母さんはいない?
相談者:そうかもしれません。(泣きながら)今の気持ちを楽にしたい。
AD:同情したときには一時的には癒されますよね?だけども、ここは傷口に塩を塗りこむようにしてしまうことをあえて言う。今の感情を整理しますと、恨みの対象が死んでしまったらあなた生きていけ無い。いじめたお母さんが元気であれば、この幸せな家庭を見てもらいたい、絶対見返してやるというエネルギーで前へ進めるが、憎しみの対象が今、空前のともし火なんですよ。で なければ今こんなに???でないんですよね。
何故そう言うかというと、「私の前で、叩かないで」と言った。命令ですよね?あなた 今泣いているけれど泣くのも怒り、なぜか?それはあなたに強さが、お有りになる。3年間の虐待の後は無いんですよね。あなたを守ってくれるお姉さんはいた訳でしょ。あなたは元々気が強かったということもあった。今も過去も気が強い。
あの3年間を奪い取らなきゃという、欲張り。全部0歳から54歳まで100点満点生きなければ気がすまない欲張りなんです。だから、お姉さんがかばってくれたときに、あなたが怯えていたのなら覚えているはずです。
蹴る、殴るというのはお母さんの感情。母親が叩くというのは、「どうしてこの子は、言う事をきかないの」という、親の悲鳴なんです。今回は虐待にしては、あなたは強すぎる。あなたの再婚相手は年下でしょ。あなたはグイグイ引っ張っているんじゃないですか。そうゆう風にはならないですよ。虐待されていたら怯えて。そう思いませんか?
相談者:そう言われれば。
AD:と なると、このお母さんも苦労されたんじゃないかと思う。あなたは絶対後悔してはいけないことがある。それは、今 空前のともし火のお母さんを看ることがあなたの復しゅうですよ。しっかりと看てあげること。弘法大師みたいに。そしたらあなたにかえってきますよ。あなたの中に憎しみよりも心の楽さがでる。娘が見ていますよ。
あなたに同情しなかったのは、年下の男性をつかまえたということはあなたにものすごいエネルギーがあるということ。もっともっと幸せになれるということ。
今は、あなたが中心で天下でじゃないですか。お母さんをギャフンと言わせようとしたときに、お母さんは小さくなっちゃった。悔しい。というのが、あなたの過去への恨みでしょうね。大人になっても性格というのは変わらないです。特に小学校までの性格が今の人間形成を作る。となると、今のお母さんの気丈さ、賢さ、自分中心的な生き方、全部を100点満点にしたい欲張り、欲張りの欲張りです。お母さんを見たときに虐待が本当の虐待とは思えない。それをあなたが半分汲んであげて、今、あのときの母を悔しくても看ていたならば、私は気持ちよく生きられるという様にするためには、今日から切り替えたほうがいい。
相談者:分かりました・・・。姉は「後悔したくない」と母を看ています。
AD:包丁を持って立ち向かったお姉さんが後悔したくないというので看病しているというのは、非常に心が健康的なんです。お姉さんが健康的だというのは、育てのお母さんは、本能的な愛し方をしたのではないか?
そうすると、お父さんがいないのに、良くここまで健康的に育てたなと思う。
あなたは前のご主人の時はココまで憎しみは無かったと思う、今のご主人は思うようにあなたが操縦できるでしょ?
そして、安穏としようとしたときに、お姉さんだけが嫌いな母親を看病すると聞いて、あなたの立場は無いわけです。今日の質問は、嫌いなお母さん、私をいじめたお母さん、病院の看病したくは無いけどしたほうが私は幸せになるの?ということじゃないんですか?前に向かって歩いてほしい。お姉さんと一緒に・・いかが?あのお母さんがいなければ、今日のあなたは無かった!
相談者:母に感謝しつつ、看病しようかと思います。気持ちが楽になりました。
加藤氏:前に進んで下さい!感情を吐き出す、それで元気になります。