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パーソナリティ:加藤泰三                            070208放送
アドバイザー:高中正彦(弁護士)

相談者:主婦65歳 2年半前に死去 一人で生活 長女39歳 長男30歳未婚

長男はひきこもりで私が買ったマンションに一人で住んでいる。私は、学校の教員で主人は家で主婦をしていた。父親の食事の支度を小さいころから見ていたのでとっても上手で、困らない。

引きこもりといっても職業に就いていないということ。就職活動もしていない。高校を卒業して英語学校に通っていたけれど、5月連休の後から通信制にしたいということでさせていた。

私も忙しくしていたし、父親は自分勝手の人でしたから、パチンコがっかりそのころしていた。

食事を作って遊びに行っちゃう。そういう家族でした。学校に行かなくなって10年間位働いていない。

そのころはみんなが一緒に住んでいた。父親が息子に暴力を受けそうだと、怖がっていた。ダンベルで脅したりする、ダンベルを壁にぶつけたり、夜中に主人が作った机とか壊したり、食器棚のガラスや食器等も壊した。

父親は怖がってアパートを借りて出て行っちゃった。原因は友達にいじめられたことで自分に自身が無くなった。口で言えないから手が出ます。表現力を身に付けさせていない、私の不手際。

学校で100%エネルギーを使い果たして家では子どものことに、くたびれ果ててお父さん何とかしてよ。という状態。男の子だからお父さん宜しくねとか、お姉ちゃんは私がしっかりやりましたからね、ちゃんとした会社に勤めて子どもも二人育てて幸せに暮らしている。まさかわが息子がこんな状態になるなんて思いも寄らなかった。いつかはきっと私の思った通りの普通の生活に戻るという自信はあったんです。

今日の相談は、私のマンションに帰りたい。退職金でも返しきれていない(住宅ローン)から売って自分の生活資金にしようか。そういう時期に立たされている。

高中雅彦:マンションを買ったのは平成9年の2月でしたね?

相談者:はい

AD:このときはまだご主人はご存命でしょ。

相談者:はい そうでした。

AD:あなたが一人でローンを組んだんですか?

相談者:はい

AD:ご主人は調理師さんだからまったく無収入ではない分けでしょ?

相談者:いや、無収入です。

AD:無収入だったの、いつ亡くなったご主人は仕事をリタイヤしたんです?

相談者:そうねー、子どもが小学校の頃ですね。中学になったら働くとか言ったんですが、

AD:お家でずっと子どもさんの面倒を見てたんですか?

相談者:えーでもパチンコとか大好きでしたから競馬とか

AD:その遊ぶお金はどこから出たんですか?

相談者:私の給料から・・せびってましたわよ。

AD:あなたにせびってたんですね?

相談者:はい、私もほら家の中そんなね、お金のことで聴きたくもないから、私もそれよりか仕事の方が大事だからね。

AD:そうすると主婦っていうんだけど婦人の婦ではなく夫の主夫という

相談者:はい そう、はやどりしてたわけですうちは

AD:ふーん、なるほど じゃこのマンションを買われてね、それで息子さんは相変わらずそこに住んでいる?

相談者:大きな液晶テレビなんか買い込んじゃってね。

AD:誰が買ったんですかそれは?

相談者:あー本人がです、

AD:でも本人はお金ないでしょ!

相談者:あーちゃんとそこは、あのー私の・・

AD:あなたの講座から落ちるんですか?

相談者:えー落ちてました。40万とか50万とかね

AD:生活費、それから食事も含めてあなたの講座からどんどん落ちるという風になっているんですか?

相談者:え です です。

AD:なんで マンションに戻らないですか?

相談者:あー中から鍵を開けてくれないんです。内鍵が有りますでしょ、チェーンとか

中略

AD:あなたはこの長男が何をしでかすか分からないってことでビクビクしているんですか?

相談者:ビクビクはしてませんね。いつかは絶対私の息子だから立ち直るという自信は在る訳です。

中略

AD:あのね、あなたは仕事があるからというので、長男があなたの胸に飛び込んで来るのをなんとなくこー

  避けるというのかな

相談者:避けはしません。先生 あのねお姉ちゃんがね、あの息子のほら 結局

AD:分かるの。あのねお姉さんは9歳違うでしょ、お母さんの変わりにしちゃったんじゃないかと思ってんの?

相談者:その通りです。

AD:それともう一つ言えばね、厳しいこと言わせてもらえば、ご主人をいっとう下に見てない?

どうも端々からご主人をずいぶんね厳しい言葉を使う。

相談者:あ ほんと、私の働いたお金でさ、だからだらしないですよ。

AD:いや いや そういう問題じゃないと思うよ?そしたら男性が働いて女性が主婦やってたら女がだらしないと

相談者:その奥様は、パチンコとか競馬とかやらないでしょ。普通にやっていれば私も何も言いませんわよ。

AD:でも、それをあなたも許した訳でしょ。

相談者:許したというか、そのー

AD:でね、このご子息との関係は、もう30でしょ。親とのコミュニケーションも取れないとなると、あなたの方でね、何か考えざる得ませんよ。これ

相談者:ふん ふん どうゆうふうに考えたらいいんでしょうね?

AD:そしたらね、私としてはこういう問題になっちゃうとちょっとね、逃げるわけではないけど、加藤先生お願いします。

加藤:今、竹中先生がね、弁護士としていい話をして下さった。

あなた教員を何年されてました?

相談者:38年

加藤:38年して、今教え子の方からあなたのことを懐かしく思って遊びに来たりする人ってどの位います?

あるいはあなたと会いたいという人。

相談者:有りますね。

加藤:友達はどういう方がいます?

相談者:友達はもううるさ過ぎる位います。

加藤:はい それでね、僕も竹中先生もあなたと話をするのは初めてなんですね。

相談者:はい

加藤:あなた言葉遣いがおかしいという感じは持ちません?

相談者:持ちません。

加藤:持ちません?あの 初めて会った人とね「そうだったのね」「だけどね」「そうでしょ」ていう

あの10年付き合った人と幼馴染と初めて会った人と 人間って言葉使い違いますね?

相談者:先生のことはだって承知していますもの。ずっと毎日ね、この何年間聞いてますから、

加藤:毎日聞いていてね、子どもが不登校になったり、家庭内暴力を起こしたり、いじめ問題になった時に

殆どのケースで、親のことを問題にしてますよね。この番組では

相談者:えーその通りですね。

加藤:そうするとその通り自分が問題だという風には考えません?

相談者:考えますよ。そりゃ何パーセントもありますわよ。

加藤:何パーセントじゃなくて。

相談者:5割位あると思いますよ。

加藤:5割というよりも 僕は殆どだと思うんですけども。

相談者:あ そうでしょうか?初めて聞きました。今まで、アドバイザーに そうね20人位あってますけど

初めて聞きました。

加藤:20人アドバイザーに言って結局回答が見つからない訳ですね。

相談者:はい あなた考えなさい という回答ですもんね。

加藤:そうですよね。要するにあなたが原因だということですよね。

相談者:そうみたいですね。語源病とか流行りましたもんね。

加藤:そこらへん 分かっているんですよね!そうするとそのね、あなたの何が問題なのかと思います?

相談者:私もやることが多すぎて稼がなきゃいけないので。

加藤:でも、世の中には一杯忙しい人もいて、教員の子どもが問題になるというのは、職業として多い訳です。不登校にしても

相談者:だってエネルギーを学校に全部継ぎ足さなきゃいけない位 学校はすごい量の仕事がある。

加藤:先生が大変忙しいというのは分かるんですけども、

相談者:分かると言ったって、本当には分かってませんよ!

加藤:あのね、今簿減病ということまで言ったので あなたがそこまで分かっているというので

相談者:分かってる

加藤:あなた自身が問題だということは分かった訳ですよ。認めた訳ですよ。

相談者:はい

加藤:あなた自身の何が問題だと思います?

相談者:時間がないから というか 夫の方がそっちの方を引き受けてたからね。

加藤:ですね、今ね、あなた夫を批判します。それと初めて話をしている高々先生と僕にも敵意を時々むき出しにして

相談者:だってほら 教員の忙しさを分かってますとおっしゃるけど本当に分かってるかどうか、確かめられませんから、

加藤:その敵意が問題なんですよ!

相談者:どのように問題なんですか?

加藤:あなたの中にある、敵意 息子さんが人と触れ合えるような 人間になれないんです、あなたの敵意があるから

相談者:そうすると それを解除するにはどうしたらいいのか方法はあるんですか?

加藤:だから その言い方。あなたね よく寝られてる?

相談者:はーい よく寝てますわよ 

加藤:よく寝てる?

相談者:はーい

加藤:食欲もある?

相談者:はーい もうすごいです。

加藤:毎日幸せですか?

相談者:幸せです。ただ一点だけこの引きこもりがあります。でもこれは行政とマスメディアが

加藤:あのね すごいこの敵意をもってますよね?

相談者:だから あなたたちもそういうマスメディアの上から庶民を見る。

そういういろ目がね。それがすごく尺に触ります。

加藤:尺に触るよね

相談者:そう 何とかしなさいよ!

加藤:あのね、あなた自身が人を見下しているから だから人から見下されていることをものすごく

恐れている。

相談者:人からといいませんよ。あなたから あなただけです見下しているのは 他の人は誰も見下したりしません!

加藤:いや、ですから

相談者:加藤先生てさ、あの報道ステーションの人ですか?

あの人の顔を思い出しながら聞いていたから

加藤:残念ながら違うんですよ。

相談者:なんにしろ 知ったかぶりなんかしないで もう いいです!

ガチャ!(相談者が電話を切る!)

加藤氏の一言

コミュニケーションできない人は人間関係の距離感がありません!