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パーソナリティ:加藤諦三氏               070410放送
アドバイザー:マドモアゼル愛氏

相談者:42歳主婦 主人42歳 長女19歳 次女13歳 三女9歳

相談内容:長女が結婚して、長女の主人名義でお金を300万円借りた。ギャンブル(パチンコ)の為に借りた。婿さんの両親から離婚の話が出ている。娘は頑なに離婚はしないと言っているので、婿さんの両親がそちらで始末してくれと言われている。私たちとしてはそれが出来ないものですから、どうしたら良いのか?

子どもにも3ヶ月の赤ちゃんがいる。今は婿さんの両親に面倒を見てもらっている。婿さんは24歳。今も娘はパチンコに行っている。

加藤氏:ギャンブル依存症と見たほうがいい訳?

相談者:そうですね。

加藤氏:これは専門医の所に行く必要がある。

相談者:そうですか。私と主人の関係は特には問題ないと思う。

加藤氏:お父さんとお母さんの間に問題が無くてお嬢さんがこんな状態になりますかね?

相談者:あっ、私と主人は正直言いまして、私が再婚なんです。19歳の娘は私の連れ子です。次女三女は今の主人の子どもです。長女が5・6歳の時に再婚しました。主人と長女の関係は特に問題ないと思うが、高校中退で家出を繰り返して警察に3・4回お世話になっていた。

加藤氏:おとうさんとの関係は問題ないとすると、高校中退で警察の世話になるという事は説明しにくい。理由が無くて依存症にはならないです。必ず理由が有るんです、ギャンブル依存症になるには。

加藤氏:ギャンブル依存症になる人はむなしいですよ。このお嬢さんの虚無感がどこから来ているかはっきりしないと対策の立てようがない訳です。あなたの話を聞いていると説明がつかない。再婚というだけでは。

母親に愛されているならばこうはならないですよ。あなた本当に解決しようと思っている?

相談者:はい、思っています。

加藤氏:一番相談で分かりにくいのは、あることを隠している時なんですよ。隠す人というのは解決しようと本気でない。自分の都合の悪いことを隠しながら解決しようとする自分のずるさなんです。そのずるさが子どもを追いやってしまう。ここまで問題を起こすとするとこのお嬢さん母親のずるさを見てますよ。

相談者:主人と再婚する時に私と暮らしたくないと言った。しばらく私の両親に養子として何年か育ててもらった。

加藤氏:なぜ、最初に言わないの。そのずるさがこの子を追いやっている。このお嬢さんは見捨てられる不安をものすごく持っている。

AD:これは、お嬢さんも可愛そうですが、あなた自身 あなたの人生そのものが追い込まれて生きますよ。

この問題は見捨てた子が何か問題を起こしてきたという、自分に関わることへの恐れを抱いているだけの問題じゃないの?要するにあなたはだんなの手前この300万円をどうにかしてくれと言える立場に無い、言えないと思っているから悩んでるんじゃない?

相談者:はい

AD:事の深刻さは、貴方の問題だよ。貴方の人生これからどんどん追い込まれていくという問題。

ずるい人が最後に行きつく世界は一番苦しいよね。自分に対する信頼感が何も無い。何か問題が起きても何かに依存して生きていく以外の方法 そうやって自分を守ろうする以外あなたの頭にはない。

そこで大問題になってしまった。捨てた子が問題を起こしてくれたから。本気で解決しようと思ったらその300万円こちらが責任負いますから、毎月幾らか払うという方法もあるかもしれない。本気で解決しようと思ったら。問題が300万円の事だったら、夫婦がこれは娘の問題でありそういう娘に育ててしまった私達に落ち度がある問題だと考えたならば、とりあえずは娘の借金を相手側の責め苦から守ってあげるために、とりあえず私達が立て替える。という発想は簡単に出せること。もう逃げられない。

自分がどれだけ火の粉を負うのかという覚悟が問われている。貴方の主人にこうし欲しいだけれども私はこうするからと。いつでも、子どもを犠牲にしてまで火の粉を振り払いながら生きてきた生き方はもうこの期に及んで通用しなくなったという観念の気持ちが問題解決の第一歩という気がする。そうしないかぎり貴方自身がどんどん追い込まれていく。それは貴方の生き方が間違っているからなのよ。貴方がもう一度立ち直って人生を歩んで行かないかぎり良くない結果になる。お母さんと娘が話し合っていけば行くほど辛くなってどうにもならなくなっていけば行くほど娘は楽になるという話し合いをしなければならない。お母さん火の粉を被って下さい。今回だけは。

加藤氏:ギャンブル依存症になった私を分かってくれというのはお嬢さんが言う事ですよ。

相談者:ありがとうございました。

加藤氏:子どもは親のずるさを見て育ちます。